【初級編】レンジ part3 〜プリフロップのコールレンジ〜

ジョーズ
ジョーズ

ポーカー用語はこちらを見てね。

コールレンジを決めるポイントは?

ジョーズ
ジョーズ

前回のテーマはプリフロップのオープンレンジについてだったね。
今回は自分より前にレイズが入っているとき、どんなハンドでコールをするべきかを説明するよ。コールレンジを決めるポイントは次の三つだよ。

  • オープンしている相手のレンジを考えよう
  • 相手のレンジにドミネイトされやすいハンドはコールできない
  • 強い役(セット、ストレート、フラッシュ)を作りやすいハンドでコールしよう
チンアナゴ
チンアナゴ

ふーん。オープンレンジの基準とだいぶ違うんだね。

ジョーズ
ジョーズ

そのとおり。なぜなら、オープンレンジと同じようなハンドでコールすると、ショーダウンで負けやすいからね。

チンアナゴ
チンアナゴ

そうなの?どうして?

ジョーズ
ジョーズ

前回のオープンレンジの一覧を思い出してごらんよ。アーリーポジションほどレンジが狭くて、レイトポジションほどレンジが広いでしょ。

チンアナゴ
チンアナゴ

うん。BUはめちゃめちゃ広かったけど、UTGなんかTT+とAKだけだったね。

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ジョーズ
ジョーズ

プリフロップで自分よりも前にレイズが入ってるってことは、そのプレイヤーのオープンレンジは自分のオープンレンジよりも狭いはずなんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

相手のポジションはアーリーで、自分のほうがレイトだからってこと?

ジョーズ
ジョーズ

そうそう。ということは、相手のオープンレンジには強いハンドがより多く入ってるし、自分のオープンレンジは弱いハンドがより多く入ってるよね。
だから、オープンレンジの基準でコールしちゃうと、ショーダウンで負けやすいんだよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

そっか、おんなじAでもUTGがオープンするのはAKだけど、もしBUだったらA7とかの弱いAもオープンレンジに入ってるもんね。

ジョーズ
ジョーズ

AK vs A7でボードにAが落ちたら悲惨だよ。相手はAのペアにキッカーがKだからどんどんベットできるけど、チンアナゴちゃんのAはキッカーが弱いからショーダウンで負け。
でも、A7はAのペアがなかなか降りられないから、被害がどんどん大きくなっちゃうよね。

チンアナゴ
チンアナゴ

うわー、それは最悪。

ジョーズ
ジョーズ

こういうAKとA7みたいな「ペアになってもキッカーで負けちゃう状態」が「ドミネイト」だね。
だから、コールレンジはドミネイトされないようなハンドを選ぶのが鉄則だよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

でもさ、UTGがJJとかQQとかを持ってて、ボードにAが落ちてA7が勝つこともあるんじゃない?

ジョーズ
ジョーズ

もちろんあるよ。でも、それを含めて考えてもやっぱりA7の勝率は低いんだ。下の画像はUTGのハンドレンジ全体とA7oの勝率だよ。

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UTGのオープンレンジ vs A7o
チンアナゴ
チンアナゴ

に、26%・・・。

ジョーズ
ジョーズ

これがドミネイトの恐ろしさだね。ちなみにAQやAJでも数%しか勝率は上がらないよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

ひえー。じゃあどんなハンドでコールすればいいの?

ジョーズ
ジョーズ

意外かもしれないけど、A7やAJよりも、98sや66のほうがコールしやすいよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

え?Aより弱そうなハンドでいいの?

ジョーズ
ジョーズ

うん。僕のおすすめはスーテッドコネクタポケットペアだね。これらのハンドがコールに適している理由は二つあって、一つはドミネイトされにくいハンドだからだよ。
さっきのUTGのオープンレンジを見てみなよ。AK、AA、KKはレンジに入ってるけど、A9とかJ9は入ってないでしょ?

チンアナゴ
チンアナゴ

うん。だって、A9とかJ9でUTGからオープンしてたら損だもんね。

ジョーズ
ジョーズ

そうそう。例えばUTGのオープンを98でコールして、フロップがT99なら、UTGからチップを稼ぐ大チャンスだよ。なぜなら、UTGのオープンレンジに9は入っていないから、A9とかJ9にドミネイトされる心配がないんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

こっちは9のトリップスができてるんだね。でも、相手はUTGだから9を持ってることはないと。

ジョーズ
ジョーズ

うん。UTGがTTを持ってフルハウスができているときは不運としか言いようがないけど、それよりもAA、KK、QQ、JJ、AKを持ってることのほうがずっと多いから、気にせずバリューを取りにいけばいいよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

なるほどねー。Aよりも9のほうがUTGにドミネイトされにくいんだね。

ジョーズ
ジョーズ

ほかにも、こんなケースはどうかな。UTGのオープンを66でコールして、フロップがK64でした。

チンアナゴ
チンアナゴ

あ、6のセットができてるね。

ジョーズ
ジョーズ

うん。現状で自分の66より強いのはKKだけで、相手がAA、AKを持ってたらたくさんチップを吐き出してくれそうだね。KKを持ってる確率はかなり低いから、これも気にせずバリュー、バリューでいこう。

チンアナゴ
チンアナゴ

バリュー、バリュー!
・・・ところで、スーテッドコネクタとかポケットペアって実際のところ、勝率はどうなってるの?

ジョーズ
ジョーズ

お、鋭いね。例えばUTGのオープンレンジと66の勝率はこうなってるよ。

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UTGのオープンレンジ vs 66
チンアナゴ
チンアナゴ

Hey!結局勝率低いんじゃん!さっきのA7oよりはマシだけどさ。

ジョーズ
ジョーズ

大丈夫、安心して。これはショーダウンまでいったときの勝率だけど、66は負けてるときにショーダウンまでいくことはないから問題ないんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

うん?どういうこと?

ジョーズ
ジョーズ

つまりね、フロップで6が落ちてセットができればベットやレイズでポットを大きくしてからショーダウンして、66がセットにならなければフロップでフォールドすればいいんだよ。そうすれば勝ったときの利益は大きく、負けたときの被害は小さくなるでしょ。
この画像のUTG vs 66の勝率は、66がセットにならなかったときもショーダウンまで行ってるから、それで低い勝率が出てるだけなんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

勝ってるときにベットとかレイズして、負けてるときにフォールド?・・・別にそれは66以外のハンドでもできるんじゃない?

ジョーズ
ジョーズ

いや、そういう勝ち負けの判断ができないハンドもあるんだよ。
例えばさっきのAK vs A7だと、フロップでAが落ちたときに、A7は自分が勝ってるか負けてるかよくわからないんだよ。相手がAKやAAならボロ負けだけど、KKやQQならAのワンペアで勝ってるし・・・みたいなね。

チンアナゴ
チンアナゴ

あ、そういえばそうだね。

ジョーズ
ジョーズ

そうでしょ。だから、強い役を作りやすいハンド=勝ち負けがはっきりわかるハンドでコールして、フロップで強い役or強いドローができたときだけショーダウンに向かえばいいんだよ。
それがスーテッドコネクタとかポケットペアをおすすめする理由の二つ目だよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

そっか。ドミネイトされる心配がなくて、しかもフロップで勝ち負けがはっきりわかるハンドがコールしやすいってことね。

ジョーズ
ジョーズ

そう!その二つの条件を満たすのがスーテッドコネクタやポケットペアなんだ。こういう強い役を作りやすいハンドを「投機的ハンド」と言ったりもするよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

「とうきてき」って?

ジョーズ
ジョーズ

「なかなか当たらないけど、当たればデカイ」って意味だよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

当たればデカイ・・・か。その言葉好きかも。OK、理解したよ!

ジョーズ
ジョーズ

じゃあ、ここまでのまとめを書いておくね。

コールレンジのポイントは?

  • 相手のオープンレンジにドミネイトされるハンドは危険!
  • 当たるとデカイ!投機的ハンドでコールしよう
  • 投機的ハンドはドミネイトされにくい&勝ち負けの判断がしやすい→フロップで戦いやすい!
  • おすすめの投機的ハンドはスーテッドコネクタとポケットペアだよ

プリフロップのコールレンジ一覧

ジョーズ
ジョーズ

じゃあ、具体的なコールレンジ表を紹介していこうか。相手のレンジの広さに応じて、三つのコールレンジを使い分けるよ。

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ジョーズ
ジョーズ

一つ目は「vsタイト」、つまりUTGとUTG+1がオープンしてきたときのコールレンジだよ。
あと、オープンしてるプレイヤーのタイプも重要だよ。もし、相手がすごくタイトなレンジでプレイしてると思ったら、彼のポジションがMPでもこのコールレンジで戦ったほうが無難かもね。

チンアナゴ
チンアナゴ

そっか、相手のプレイスタイルによってもオープンレンジは変わってくるもんね。ところで、AAとかKKが抜けてるのはどうしてなの?

ジョーズ
ジョーズ

これはコールせずに3ベット(リレイズ)すべきハンドだからだよ。AA、KK、QQなんかはとても強いから、コールするよりも相手のオープンにさらにレイズするほうがいろいろ得なんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

ふーん。どうして3ベットが得なの?

ジョーズ
ジョーズ

それは次回に説明しようかな。思いのほかコールレンジの説明が長くなっちゃったからね。

チンアナゴ
チンアナゴ

ほいほーい。

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ジョーズ
ジョーズ

さて、2番目はMP1、MP2、HJがオープンしてきたときにコールするレンジだよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

これも相手が普通よりもルースだったりしたら変わってくるの?

ジョーズ
ジョーズ

うん。この人は結構ルースなオープンレンジだなと思ったなら、そのプレイヤーのUTG+1のオープンも普通よりもルースだろうから、このvsMP,HJのレンジ表でコールしてもいいかもね。

チンアナゴ
チンアナゴ

OK、とにかくポジションとプレイスタイルから相手のレンジを考えればいいのね。

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ジョーズ
ジョーズ

3番目はCOやBUがオープンしてきたときにコールするレンジだよ。あと、マルチウェイのときもこのレンジがおすすめだよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

うん?マルチウェイって?

ジョーズ
ジョーズ

マルチウェイ」っていうのは「多人数」って意味だよ。例えばUTGのオープンに自分を含めて2人がコールすれば、3人戦になるよね。そのときはvsタイトのコールレンジじゃなくて、このvsルースのコールレンジを使ってほしいんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

多人数だとコールレンジが広がるの?どうして?

ジョーズ
ジョーズ

さっきの章で説明したとおり、コールレンジに入るハンドは投機的ハンドがほとんどなんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

「なかなか当たらないけど、当たればデカイ」ね。

ジョーズ
ジョーズ

そう。でもなかなか当たらないんだな、これが。だからこそ、セットやフラッシュが当たったときにたくさんプレイヤーがいたほうが、より多くのチップを稼げるでしょ。しかもセットやフラッシュは勝ってるか負けてるかを判断しやすいから、多人数戦でも怖くないんだ。
これがAのワンペアみたいなハンドだったら、誰か一人でもツーペアがいると負けだからね。

チンアナゴ
チンアナゴ

なるほどねー。投機的ハンドは多人数戦のほうがうれしいってことか。

ジョーズ
ジョーズ

そうそう。だからマルチウェイはより多くの投機的ハンドで参加すべきなので、一番広いコールレンジを採用してるよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

あれ!?ジョーズくん、あれだけドミネイト、ダメ絶対って言っておきながらA5sとかの弱いAが入ってるよ?

ジョーズ
ジョーズ

うん。2番目と3番目には入ってるね。これはフラッシュ、ストレート、ツーペア、トリップスを狙った投機的ハンドで、Aのワンペアはまあ勝てたらラッキーぐらいのものなんだ。さっきの章で説明したのはvsUTGだったけど、これがvsMP2とかvsCOだったら、キッカーの弱いスーテッドAもコールできるよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

ドミネイトは大丈夫なの?

ジョーズ
ジョーズ

もちろんドミネイトされることもあるけど、COとかの広いオープンレンジにはK、Q、Jハイ、弱いポケットペアなんかがたくさん入ってるから、Aがドミネイトされてる可能性がUTGのときと比べてグッと低くなってるんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

うーん、でもやっぱりドミネイト怖いなあ。

ジョーズ
ジョーズ

確かに、キッカーの弱いAのワンペアでポストフロップを戦うのは経験と戦略が必要だね。Aのワンペアだけで相手のベットに何度もコールするのは簡単ではないからね。
相手のプレイスタイルやベットサイズを観察して、できるだけ出費を抑えてショーダウンを狙ったり、場合によってはターンやリバーでフォールドすることになるよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

自信ないかも。

ジョーズ
ジョーズ

ポストフロップに自信がなければ、ひとまずはA6s〜A9sはレンジから除外してもいいかもね。

チンアナゴ
チンアナゴ

A2s〜A5sは除外しちゃだめなの?

ジョーズ
ジョーズ

A2s〜A5sやATsなんかはストレートがあるからね。A6s〜A9sよりもきっと戦いやすいはずだよ。
ドミネイトされやすくて投機的でもない雑魚ハンドはA6o〜A9oなんかだね。スーテッドになるとフラッシュがあるからちょっとマシになって、A2s〜A5sとかはさらにストレートもつくからだいぶマシになるイメージだよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

おっけー、じゃあひとまず私はA6s〜A9sはフォールドしようかなあ。

相手のスタックサイズが小さいときは要注意!

ジョーズ
ジョーズ

最後に、オープンにコールするときの注意点をもう一つ話しておくよ。とても大事なことなんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

なになに?

ジョーズ
ジョーズ

相手のスタック(持ってるチップ)が小さいときは、コールレンジに入ってるハンドでもコールしないほうがいいんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

うん?どうして?

ジョーズ
ジョーズ

繰り返しになるけど、コールレンジはほとんどが投機的ハンドだから、当たったときに大きなチップを奪えないと意味がないんだよ。例えば、ポケットペアがフロップでセットになる確率は約11%なんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

11%ってことは、大体9回に1回セットができるんだね。

ジョーズ
ジョーズ

うん。3bbのオープンにポケットペアで何度もコールして、ようやく9回目にセットができた!と思ったら、相手が10bbしか持ってなかったら、結局損だよね。

チンアナゴ
チンアナゴ

えーっと、3bbを9回払ってるから出費は27bbで、9回目にようやく取れたポットが10bb・・・うん。大赤字だね。

ジョーズ
ジョーズ

そうなんだ。だから、ポケットペアをコールするためには、プリフロップのコール額の最低でも9倍以上のスタックサイズを相手が持ってないといけないんだ。

チンアナゴ
チンアナゴ

じゃあ、オープンしてきたプレイヤーのスタックがすごく小さいときに、66とかを持ってたらどうすればいいの?

ジョーズ
ジョーズ

フォールドするのが正解だろうね。66じゃなくてもっと強いTTとかだったら、3ベットしてオールインを要求するときもあるけどね。

チンアナゴ
チンアナゴ

そっかー。ところでスーテッドコネクタはどうなの?

ジョーズ
ジョーズ

スーテッドコネクタはフロップよりもターンやリバーで強い役になりやすいから、フロップで勝ち負けが判断できるポケットペアよりも、さらに多くの出費が必要だよね。だから、コール額の20倍以上のスタックサイズを相手が持ってたらコールできるよ。

チンアナゴ
チンアナゴ

20倍・・・。

ジョーズ
ジョーズ

まあまあ、3bbのオープンなら相手が標準的な60〜100bbを持っていればコールできるし、マルチウェイになれば多少は相手のスタックが小さくてもコールできるからね。

チンアナゴ
チンアナゴ

マルチウェイと投機的ハンドはやっぱり相性がいいんだね。

ジョーズ
ジョーズ

そういうこと!じゃあ、今日のまとめに入ろうか。今日はコールするorしないのフローチャートを書いてみたよ。

今日のまとめ

今日のまとめ:相手がオープンしてきたとき、コールする?しない?

  1. 相手のポジション・プレイスタイルから、相手のオープンレンジを考える
  2. 相手のオープンレンジに応じて、三つのコールレンジ表から一つを選ぶ
  3. そのレンジ表に自分のハンドが入ってるならコール!
  4. ちょっと待って!相手のスタックが小さいときはフォールドしよう
ジョーズ
ジョーズ

次回はプリフロップで3ベットするハンドレンジについて説明するよ。

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